2023.05.19
5月13日(土)1時からネイチャーセンターで、令和5年度の最初の南三陸少年少女調査隊の活動、調査隊14名と高校生(調査隊卒業生)と南三陸高校の自然科学部の先生、そして実行委員長と委員の約25名の参加でオリエンテーションと折立海岸の生き物調査が行われた。今年度初回のため、隊員の自己紹介や年間プログラムの確認をし、グループに分かれアイスブレイクのゲームでグループの親睦を深め勝者からこれからの活動に使うファイルをもらい和気藹々と始まった。今年活動としてやりたいことを子どもたち各々が発表し、次は折立海岸の生き物の調査のため好きな番号のバケツを持って海岸に歩いて向かった。お天気は曇りで5月にしては寒かったが、海岸に着くと、活動の注意を聞き、30分の調査を開始した。阿部拓三さんと鈴木さんに見てもらい質問しながらたくさんの干潟の生き物を探索していた。必死に素手で石を避け砂を掘り続けている子どもやとにかくアサリだけを探してる子どもなど、30分じゃ足りないよ〜と言いながら探索。「ついでに干潟のゴミも拾うんだ」と言って実践している子どももいて、環境教育の大切さを実感した。「絶滅危惧種見つけた〜でもほんとはアナジャコだけを見つけたいのに」など興味津々でとても楽しそうだった。
ネイチャーセンターに戻り、今回採捕した生き物を集めて全部で39種が見つかった。そのうち、宮城県レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている巻貝「ツブカワザンショウ」(絶滅危惧Ⅱ類)が見つかり。また、準絶滅危惧に指定されている二枚貝「サビシラトリ」も見つかった。この調査を通じて隊員たちは海岸で生き物に触れ、身近にある自然や生き物にかなり好奇心を持ったことだろう。この活動は今年度も年間で10回ほど行われるそうだ。