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暮らしのダイアリー

米生産の取り組み実証圃試験

2023.05.19

5月15日(月)9時から「海洋プラスチック問題に配慮した米生産の取り組み実証圃試験」が行われた。あいにくの雨模様だったので、挨拶や事業説明などは、JA新みやぎ志津川支店の会議室で行われた。JA新みやぎの理事の阿部國博さんの「一農業者として、世間で騒がれている海洋プラスチック問題に早く取り組みたいと考えていた。取組としては数字は小さいが、意識を高めていく大きな一歩になったと思う。実証試験を広げて各農業者に使っていただけることになっていけばと思っている。昨年は気仙沼地区で実証試験をしたが、今回は2回目の試験ということで宮城県で一番海に近い圃場で試験をすることに意義を感じている。」という開会の挨拶で始まり、今使っているプラスティック肥料のデメリットは雨が降るとお互いがくっつき作業に支障をきたすなどがあるが、プラスチックを使っていない粘性のある液状肥料(バナナスムージーくらいの粘度)は天気に左右されず雨でも作業を中止することはなくできるということで作業を計画的に進められるというメリットがある。そして、このその後、南三陸高校の下の実証試験圃場に行き田植え機の説明や液体肥料の説明を受け、2箇所の圃場を使い1つは環境保全米のレベルの液体肥料を、もう1つは通常の農家の作り方の肥料を使う方法で田植えが始まった。この田植え機は液体肥料を圃場の土の上と下二段階に分かれて入れ、農薬の効く時期を何ヶ月かずらすことができるものだそうだ。
「昨年気仙沼で行った液体肥料を使った圃場の成果は、今までのプラスチックを使ったものと遜色ない米の出来であった。ただ、この液状の肥料を使うための田植え機のための初期投資がかかること、作業の方法が変わるため農家に負担がかかるなどの難点があげられる。また、生育が植物に対してのコントロールができるかなどの気になる点もあるそうだ。しかし、プラスティックを使った農薬は2割は効果がなくなったり、流失してしまうものもあるが、粘性のある液体肥料は100%に近い効果があるとわかったきているので、10年使うとその2割の分を使えると考えるとどうなるか、、」と理事の阿部さんが話してくれた。この田植え機を使って実際に稲を植えている方は、気仙沼地区に1名だと聞いた。そして身近に見ていた田圃でマイクロプラスチックが使われていたとは全く知らなかったので驚いた。水田から流出させない(1)など対策はとられているのだが。

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