磯の開口
2022.03.07
3月3日から7日まで、漁協女性部の磯の開口が行われた。(開口とは、漁をしていい日で、その日以外に勝手に獲ることは許されない。開口日は、シーズンである3月の間のわずか数回で、開口委員と呼ばれる漁師が各地区にいて、地区ごとに天候や潮目を見て漁協が決定し、前日に防災無線(組合員だけに流れる放送)が流れ、それから皆、開口に備える。 ) フノリ、マツモ、ヒジキ各家家でその処理の仕方は違えど、どれも磯の香り、風味とも満点の乾物を作る。付着物を落とすためによく洗い、色を付けるために鉄を入れてみたり、何かしらの工夫で長い時間煮て、乾かすなどとても手間のかかる作業を行う。それは、戸倉地区だけではないが、沿岸部の春の風物詩とも言える。今年は開口の期間が、いつもより気温が上がらず風も強かったため、大変だったそうだ。そして皆口々に「一年一年辛くなる」と。