2020.09.16
9月5日(土)に戸倉地区にある宮城県志津川自然の家で、仙台市立根白石中学校の”福岡鹿踊剣舞(ふくおかししおどりけんばい)”と宮城県志津川高等学校の郷土芸能愛好会の”行山流水戸辺鹿子躍”の交流会が行われた。
”福岡鹿踊剣舞”は泉区の福岡地区の400年以上続く伝統の舞である。近年、根白石中学校の福岡地区では、生徒数が少なくなり、中学校全地区の生徒たちが担うことになったという。まだ他地区の生徒との練習は二ヶ月しかしてないが、この日”福岡鹿踊剣舞”の踊り(胸に太鼓をつけて踊る役と笛のお囃子に分かれている)を、2年生25名で交流会で披露した。保存会の会長も「2ヶ月という短い期間だったが、真剣に取り組みとても上手に踊ることができた」と満足そうだった。
志津川高校の郷土芸能愛好会も同じことが言える。”行山流水戸辺鹿子躍”は本来水戸辺の地区の男子のみ踊るものであったが、東日本大震災後は特に(人口流失というわけではないが)女子も、また他の地区も一緒に戸倉地域全体だけでは足りず、志津川地区の生徒にも助けてもらって踊るようになった。高校生は1年生5人と3年生2名の8人歌と太鼓を打ち鳴らし踊りを披露した。”福岡鹿踊剣舞”は初めて見たが、先祖供養や狩をした動物に対しての信仰の形は同じでとても共感を得た。
志津川高校の生徒は「伝統は続けていくことが大切。伝統活動に取り組む同志で交流ができてよかった。皆で続けたい。」と言っていた。
最後に”行山流水戸辺鹿子躍”の保存会会長の村岡賢一さんによる。道具の説明をしてもらい。記念撮影をし記憶に残る交流会になった。