住んでよし訪れてよしの戸倉地区WEB新聞

里海ダイアリー

ラムサール5周年記念シンポジウム

2023.11.23

11月19日(日)に「ラムサール条約登録5周年記念シンポジウム」がベイサイドアリーナ文化交流ホールで行われた。
町長の開会の挨拶からはじまり、来賓の東京港湾局臨海開発部海上公園課の山岸智子さんの来賓のご紹介。そして南三陸町自然環境活用センターの阿部拓三さんによってとても詳しく「志津川湾」の説明を受けた。温暖化によって、魚が南方系のものが増えつつあるなど、志津川湾を取り巻く自然や環境などの問題も含めたお話を参加の小学生にもわかりやすく説明してくれた。
基調講演として、滋賀県の中村大輔先生が登壇された。まず、南三陸町に遡上する鮭と琵琶湖の鮭の写真比較から始まった。「どちらが南三陸に遡上するサケですか?」の大輔先生の問いに参加町内の5校の小学生は「上!」とほぼ全員正解!先生も「すごいな!!皆さんわかるんですね〜?」と感心していた。それから琵琶湖について説明、「日本一広い湖だが世界では129番目」でも「古さでは世界で3番目に古く約400万年の歴史を持つ」や、「琵琶湖にしかいない16種の生き物がいる」「大きさは滋賀県の1/6だ」など。また、志津川湾は南三陸町の1/4の大きさで琵琶湖の1/11だということも大きさを考えたこともなかったが知ることができた。琵琶湖は、滋賀県、大阪府、京都府の水源だが60年前はひどく汚れ、その原因が洗濯洗剤と分かったとき、県の支援もあったのだが、湖の周辺に住む住民たちは自然界に影響のない石鹸洗剤を使い綺麗な湖に戻したという過去があった。今も続けてその取り組みを含めSDGsに似たMLGs(mother Lake Gols)とういうものを掲げている。南三陸町も「分水嶺」で南三陸町に降った雨、落ちているゴミ、汚れた水などが皆志津川湾に入って、琵琶湖も周辺の影響を大きく受けるが南三陸町もそうだから、同じようにMSGs(minamisanriku Sizugawawan Gols)を掲げ生活していくといいのではないかとも教えてくれた。
伊里前小学校入谷小学校戸倉小学校志津川小学校(学級閉鎖のため先生が発表)名足小学校南三陸少年少女調査隊南三陸高校自然科学部
その後は町内の小学校5校の代表の生徒たち、南三陸少年少女調査隊の子どもたちそして、南三陸高校の自然科学部の生徒が、それぞれが素晴らしい考えと活動をしている写真や壁新聞などを使い発表した。その後休憩を挟み、劇団シンデレラのミュージカルが行われた。内容は南三陸町の環境を謳うもので、コクガンが出てきたり、ゴミのクリーン活動についても、とても可愛くわかりやすく歌で伝えてくれた。
最後は教育長のご挨拶「素晴らしい活動をしていることが分かった各地区の特徴も表れていてとてもよかった。これを子どもたちは子ども達なりに、そして大人たちが行動を起こし表すことも大切だ」と閉会の挨拶をいただいた。

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