あとわずか!縄文時代にタイムスリップ!『大久保貝塚』展
2024.06.24
南三陸町は縄文時代から豊かな海と山に育まれていた!
その事実を証明する貴重な遺跡が、志津川地区で発掘されました。
『大久保貝塚』です!
発掘調査の成果をまとめた展示会が、7月4日(木)まで、戸倉公民館2階の文化財展示室で開かれています。あなたも縄文時代にタイムスリップしてみませんか。
貝塚の断面を樹脂で固めて剥ぎ取りました。層の間には貝殻や骨などの食べ物の残滓だけでなく、土器や石器も見られます。
遺跡からは約3000点もの骨角器が見つかっています。豊かな海と山に育まれた縄文人の生活が浮かび上がってきます。
石鏃の刺さったマグロの椎骨です。銛の先につけた石鏃が残った状態で見つかったのです。マグロをしとめる縄文の漁師の息遣いが聞こえてきます。
土偶や土面、石棒などの祭りの道具もたくさん出土しました。海と山の恵みは縄文人たちにとって「歓び」そのものだったのでしょう。
「大久保貝塚」は水尻川の災害復旧工事に伴い、令和元年度から2年度にかけて宮城県教育委員会が発掘調査を行い、南三陸町教育委員会も調査に協力しました。
縄文人たちの「生活の歓び」をひも解いた展示会を訪れ、3000年の歴史に思いをはせてみてはいかがですか。
(発掘調査の成果はYouTubeの『みやぎ文化財チャンネル』でも詳しく紹介されています。こちらも是非!)