住んでよし訪れてよしの戸倉地区WEB新聞

海浜植物を学ぶ

2022.06.22

6月16日午後から、戸倉小学校の3年生の学年PTA行事が行われた。学年PTA(略して学P)とは、各学年各クラスの先生と保護者と子どもが参加する行事だ。例えば「大縄跳び」や「ドッチボール」、「ケーキづくり」、「クッキーで家を作る」など、PTA行事なのだが、そしてものにもよるが多種多様なことができる。

今回の3年生の学年Pは「南三陸町の海ベのしょくぶつたちのくらし」。 津波で失われた海辺の植生を回復するためにしている活動の事や海浜植物ハマヒルガオの特性を学ぶ、種を用いての実験や 、ハマヒルガオの種子播きが行われた。 そして講師が用意してくれたハマヒルガオの苗を植え、各家庭で育てるまでが学Pの内容。「2年前まで3年生の総合学習の授業でしたが、昨年から学P行事として継続しています。昨年はコロナの影響で学P自体が中止となり、任意参加で行われた。」と昨年も参加し、内容も熟知している写真提供の保護者渡辺さん。今年は、学習と種を植えるまでが学P行事で、今後、育てた苗は任意参加の海岸植栽予定があるそうだ。

今回の講師は(株)佐久の大渕香菜子さん「一昨年は授業、昨年はコロナのため有志、今年は学年PTAと有難いことに様々な形で毎年機会をいただいています。今年新鮮だったのは親子参加、という点でした。内心、行事だから仕方なく参加な方も多いのではと思っていたのですが、親御さんから質問があったり、昔こんな風にハマヒルガオで遊んでたという話が聞けたりして、有り難く感じました。ハマヒルガオが秋までしっかりと子どもたちに育ててもらえると嬉しいです。
機会を作ってくださった啓さん、学年PTAのみなさま、お忙しい中細かく対応いただいた担任の阿部先生、ありがとうございました…!」と話してくれた。

学年PTAの後、講師陣は、一昨年、昨年植えてもらったところの整備へ。先月の草刈りで一昨年の移植場所の草丈を下げたところ、ハマエンドウもハマヒルガオもいくつか花を付けて 昨年植えたところもハマエンドウがチラホラ開花…!と。
「始めた時は、いつまで経ってもムラサキツメクサ畑なのでは…という不安がありましたが、少しずつ海浜植物が増えて、移植していないところからも生えてたりして、少し希望が見えてきました。また草丈も下げたので、梅雨が明けたらハマヒルガオ、ハマエンドウ他海浜植物には夏の日差しでさらに丈夫になってほしいです。」と大渕さん。海岸にたくさん咲いていたハマヒルガオやハマエンドウなどの海浜植物をケアをしないといけない日がくるなど思ってもいなかった。普通に咲いていると思っている植物も普通じゃない日が来るのだ。生徒たちもこの機会に海浜植物を学べたことだけでも、次につながる晴らしいことではないかと思う。

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