2024.07.03
6月24日(月)の午前9時から11時半まで、戸倉小学校の3年生と戸倉漁協婦人部の方々と海岸の生き物調査をしました。
まずは戸倉公民館に集合しそれぞれ道具(バケツやスコップ)を持って折立海岸まで歩いて行きました。そこで南三陸町活用センターの阿部拓三さんから海岸の生き物調査のコツや注意点などを教えてもらい活動開始です。
三年生は全員で5人、みなさんそれぞれの場所を見つけ作業開始しました。女性部の皆さんは小学生のサポートです。思ったより海岸が石ころがたくさんあってとても硬くて掘るのがとても大変そうでした。慣れてきたりコツを掴んだ小学生は「アナジャコ掘りたいのに」や「小さい魚がいっぱいいる」「アサリだ!」「これなんだろ?」と口々に話しながら生き物を探していました。気温と湿度の高い中水分を十分にとるように気をつけながら、約1時間ほど生き物を探しました。終わりの頃は「楽しかったね」「どのくらい生き物とれた?」など女性部の方々とも和気藹々に語り合うところも見れました。
調査させてもらったお礼と、今後の後輩たちのためにも「ビーチクリーン」を行いました。ペットボトルや瓶や缶、ロープや船のかけらのようなもの大きいものや小さいものもたくさん拾うことができました。
その後、戸倉公民館の中の活用センターに移動し、阿部拓三さんから生き物の仕分けと調査の方法を聞きました。バケツに入れた自分の撮った生き物が何が入っているかの調査を開始しました。バケツからバットへ入れたり、小さい生き物はシャーレの特別部屋へ入れたり、カニはそのどちらでもない容器に移動したりしたくさんの生き物を仕分け、種類は何かを調べました。全部で40種類もの生き物を見つけることができて、優占種の発見率も70%以上「マガキ」「キタフナムシ」などがいました。「ムラサキイガイ」「アサリ」「イシダタミ」「ウスヒザラガイ」「コケゴカイ」など…またレッドリストに載る「サビシラトリ」なども見つけることができました。この40種類は2021年からの調査の種数では過去最高だたそうです。また、違いが分かりにくい生き物を顕微鏡で見せてもらいました。大人が見えないとても小さいものも小学生には見えるのでしょう、ツブカワザンショウは絶滅危惧Ⅱ類(宮城県)の絶滅危惧種もあって「これも見えたか〜」など阿部拓三さんもびっくりしていました。この調査は「耕うん作業」にも繋がり、また地域の海岸の生き物の研究者に詳しく教えてもらえるというとても貴重な行事で、今後もずっと続いてほしいなと思いました。