2024.03.25
3月に入ると寒い日が続いていたが、24(日)は、お天気に恵まれ春らしく暖かかった。この日に5年ぶりに波伝谷地区の「春祈祷(獅子舞(おすさん))」が行われた。朝8時から戸倉神社の宮司さん2名によって、氏子代表、契約講長、獅子舞の踊り手と地区の皆さんへのご祈祷が始まった。その後、波伝谷地区の堺に、御幣(ごへい)を刺して地区の結界を張る。獅子が通るその道路や家には、榊を持った方が塩を撒きながら清め、宮司さんにより神棚をご祈祷してもらい、順番に各家々を廻り、小学生から大人までで構成された笛と太鼓の拍子に合わせ獅子舞を披露する。家の中や庭から出る前に、家庭内のよくないものがたくさん入った豆腐をくわえ外に出て、その邪気の入った豆腐を口から吐き出して御神酒で清めることで、家や施設の「無病息災」「家内安全」に。
その後、獅子舞をもう一度披露し次のお宅へ。この伝統を見ることができる機会があり、今年は特に世代交代のような若返りを感じたが、その伝統が伝統として、伝わっているととても感じた。練習の成果なのか?獅子の動きにはさまざまな種類があるがしかし、獅子舞の足捌きなど揃っていて見ているものが伝統を感じながらもとても楽しいものだった。きっと練習をたくさんしたのだろう。「笛や太鼓」も「じゃらかし」の役割の方も…もちろんフィーリングもあり。また、当日回ってくる子ども達に配るお菓子やおもてなしも朝早くから準備した家族の方々もいて、春祈祷(獅子舞)が地域で続いていく。東日本大震災後は高台移転によって、地区が分かれたため、獅子舞もそれに合わせ大きく地区を移動し獅子舞を披露する。震災前の国道沿いに地区の家が建ち並び、獅子舞と笛や太鼓がねり歩きそれに子供達がたくさんついて歩き華やかだった当時の光景を何故なのか…思い出した。形は少し変わりつつも伝統は続いている。